Hillpeakのリビング。天井までのガラス越しに打ち放しコンクリートと、その奥に専用庭を望むソファ。
東京 · 渋谷

Hillpeak

伊東豊雄による住まい
朝あさ
通りから見た建物。植栽のバルコニーの下で、コンクリートのボリュームが段状に後退する。
建築 — 光へと段状に退き、各階に庭を抱く

庭を招き入れる建築。

朝は下から差し込む。コンクリートと緑の井戸のような沈床の庭が、最初の光を住まいの奥へと導き、木型の記憶をとどめた打ち放しコンクリートの壁を照らす。

The Grace は、伊東豊雄が構想し清水建設が手がけた建物のなかにある、2層・163㎡のガーデン・メゾネット。29㎡の専用庭を備える。自らの緑と同じ高さに暮らす——東京では稀な住まいである。

伊東豊雄 · プリツカー賞 2013  ·  清水建設 · 施工
沈床の庭の光井。剥き出しのコンクリートの壁の間に植栽の緑が抱かれる。
沈床の庭、最初の光
昼ひる
メインのリビング。間接照明の天井、オークの床、その奥にキッチン。
リビング・ダイニング・キッチン——ひとつづきの部屋
石とグレーのオークによるキッチンアイランド。
キッチン
打ち放しコンクリートの壁に沿って降りるメゾネットの階段。
階段、二層のあいだ
上階の廊下。打ち放しコンクリートの壁に沿ってオークとガラスが続き、その先に庭の光。
上階の廊下
コンクリートの壁に寄り添うオークと鋼の手すり。ガラスの向こうに木々。
コンクリートに沿って
面積163㎡ ・ 2層
庭専用庭 ・ 29㎡
光沈床の庭の光井
建築伊東豊雄(建築)
施工清水建設(施工)
専用庭。蔦の壁とシダが、住まいのガラス面に沿って連なる。
夕ゆう

ガラスが滑り開くと、部屋と庭の境界は静かに消えてゆく。

午後を通して、光は日時計のようにコンクリートの上を移ろう。庭は眺めではない。ひとつの部屋である。

上階の部屋も同じ素材でつづく。漆喰、オーク、そしてガラス越しの庭。

寝室。蔦の壁に向かって連なる窓、その下に書き物机。
庭に面したスイート
主寝室。低いベッド、アーチ形の鏡、足元にはカーペット。
主寝室
グレーの大理石のメインバス。鏡の壁の下に二つの洗面ボウル、ガラスの奥にシャワー。
浴室
大理石のカウンターに並ぶ白い洗面ボウル。鏡の裏から光が差す。
二つの洗面ボウル、大理石
夜よる

一日は、灯りとともに還る。

夕暮れはまず、エントランスの通路に集まる——コンクリートに寄り添う暖かな光、木々の向こうで街が静もる。ここでは、帰り着くことも建築の一部である。

夕暮れのエントランス通路。暖かな光に洗われるコンクリート。
エントランスの通路
ロビー。暖かな木とコンクリート、静かな灯り。
ロビー
映像

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